1. コーチングの質問とはコーチングとは、人が自身の目標を達成し、ありたい状態への成長していく姿を支援するコミュニケーションメソッドです。コーチは相手との対話を通じて、本人が持っている能力や可能性を引き出し、それを最大化するようなかかわりを行います。そのコーチングにはさまざまなスキルがありますが、中でも特に重要なのが「質問」です。効果的な質問は、相手の思考を深め、新たな視点や発見を生み出すことができます。それによって、本人は、指示や命令を受けることなく、主体的に答えを見つけていけるようになります。ビジネスのシーンでも、日常生活でも、質問力が高い人は、相手の可能性を大きく引き出す良いコミュニケーションができている人、育成力が高い人とも言えます。では、コーチングに重要な質問とは、具体的にどんなものなのか、本記事では実例と共に詳しく説明します。なお、やってはいけない質問例も挙げていますので、ぜひ参考にしてください。2. コーチングと一般会話の質問の違いそもそも、コーチングの質問と、一般的な会話の質問には大きな違いがあります。一般的な質問は、質問する側のために行います。つまり、質問する側が自分にとって知りたいと思ったことを相手にたずねるのが、一般的な質問の仕方です。 例えば・そのカバン、どこで買ったの?・いくらで買ったの?といった質問は、質問する側が、相手が持っているカバンについての情報を知りたいから聞いているものです。質問された側には、この質問によって、得られるものは少ないでしょう。一方、コーチングの質問は、あくまで、相手のために行います。言い換えると、相手の中にあるものを引き出し、相手に役立つ気づきや発見につなげるために行うのがコーチングの質問です。例えば、相手が、どんなカバンを買おうか悩んでいるとします。そんな時、・カバンを買ったら、どんな場面で使っていると思う?・カバンについて、譲れないポイントってどんなところ?・これまでに、買ってよかったカバンってどんなもの?・買って失敗だったカバンはどんなもの?などの質問がコーチング的な質問です。相手のカバンにまつわるさまざまな思考を、広げようとしていことが感じられます。つまり、コーチング的な質問とは、相手が考えたい事柄について、あくまで、相手の中にあるものを引き出す目的で行われるものなのです。3.クローズドクエスチョンと オープンクエスチョン質問には,さまざまな分類があります。もっともシンプルで有名な分類は,クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンとの違いでしょう。まず,それぞれの基本的な意味や具体例、うまく使うためのポイントを説明します。(1) クローズドクエスチョンクローズドクエスチョンは、限られた選択肢の中から,答えを選んで回答する質問です。クローズドクエスチョンの典型例は、イエスまたはノーで答える質問です。例えば・リンゴは好きですか?・小さい頃は活発だったのですか?・今の仕事に充実感を感じていますか?などがクローズドクエスチョンにあたります。いずれも、答えは、イエスかノーかで答えることが想定された質問です。また、いくつかの選択肢をあらかじめ示したうえで、その中から選んでもらう質問も、クローズドクエスチョンにあたります。例えば・平日と週末で、都合のいい方はどちらですか?・和食、洋食、中華なら、どれがお好みですか?・小さい頃は、活発でしたか、それとも、大人しい性格でしたか?などです。いずれも、聞き手が用意した選択肢から選んで答える点に特徴があります。(2) オープンクエスチョンオープンクエスチョンとは、相手の答える内容に制限を持たせず、思ったままに自由に答えてもらうことができる質問を指します。例えば・どんな果物が好きですか?・ご都合の良い時間帯はいつですか?・小さい時はどんな性格でしたか?・今の仕事について、どんな風に感じていますか?などの質問です。こうした質問では、相手は自分の思考に探って,自由に答えを考えて話すことができます。そのため、どんな答えが返ってくるかは、質問者には予想がつきにくい質問でもあります。(3)クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンの使い分けクローズドクエスチョンは、聞き手が用意した選択肢の中から答えればよいため、回答するのは比較的簡単です。また、すぐに結論を出したいときや、相手の言っていることを確認するときには、明快でわかりやすい質問です。いわば、便利な質問手法ともいえるでしょう。しかし、コーチングでは、セッション中にオープンクエスチョンを多用することが望ましいとされています。コーチングの目的は、話し手の思いを引き出し、時には新しい発想や思考を構築することにあります。クローズドクエスチョンばかりでは、聞き手が用意した選択肢の範囲内でしか答えにくいため、思考を自由に広げ、内側にある思いを引き出すには、どうしても限界があります。コーチングでは、主にオープンクエスチョンを使って、相手の考えが広がるように意識するのが質問のコツなのです。なお、コーチングの質問は、本からも学ぶことができます。コーチングに役立つ本についてお勧めを知りたい方は、【プロコーチが選ぶ】コーチングの学びにおすすめ書籍7冊と効果的な学び方もご覧ください。4. 質問の4つの角度オープンクエスチョン、クローズドクエスチョンのほかにも、質問にはさまざまな分類が可能です。ここでは、質問の角度という観点の分類を紹介します。(1) 思いを深める質問思いを深める質問は、相手の内側にある価値観や感情、信念などに焦点を当て、その背景にある考えや思いを掘り下げるための質問です。例えば・その経験を通じて何を得たのでしょうか?・その選択をした背景にはどんなことがあったのですか?・それは、あなた自身のどんな価値観から生まれたのでしょうか?・改めて、あなたはどんな人生を生きたいと思っているのでしょうかといった質問が該当します。いずれも、話し手の深い思いや源泉に近づくような問いです。コーチングでは、自分一人ではたどり着かないようなところに、質問を通じて触れていくことに価値があります。そこで、思いを深める質問が役に立つのです。そもそも、人は、自分の選択や行動がどんな意味を持っているのか、自分がどんな価値観を持っているのか、わかっているようで案外とわかっていないものです。しかし、これが不明確なままだと、選択や行動に迷いが生まれます。その結果、不安に駆られたり、行動が止まってしまって目標が遠ざかることもあります。そんな場合には、そもそも、自分がどんな価値観を持っているのか、何が原動力になっているのかを知る必要があります。コーチングでは、本人の深い思考や価値観を大事に扱いますが、その前提には、思いを深める質問を駆使し、本人がそれに気づくように、質問を重ねていく過程が重要なカギになります。これにより、相手は自身の内面的な動機や価値観、信念について深く考える機会を得られるのです。(2) 思考を広げる質問思考を広げる質問は、相手の視点やアイディアを広げ、新しい考え方や可能性を探るための質問です。例えば・他にはどんな方法が考えられますか?・仮に制限がなかったら、どうしますか?・欲しい支援が得られとしたら、どんな支援があるといいでしょうか?・今までにやったことがないことを挙げるとしたらどんなことがありますか?・尊敬する○○さんだったらどんな言葉をかけるでしょうか?といった質問が該当します。人はどうしても既存の思考の枠組みの中で考えてしまう癖を持っています。それは悪いことではありまんが、既存の思考を超えて、時には視点を変える試みの中から、新しい気づきや可能性を見出すことが、コーチングの目的とも言えます。そこで、「ほかには?」「仮に制限がないとしたら?」など、あえて、既存の枠を超えた質問を投げかけることによって、話し手の思考を広げるかかわりを行います。これにより、より創造的な発想や新しい視点が引き出されます。(3) イメージを高める質問イメージを高める質問は、相手のビジョンや未来像を具体化し、その達成イメージを鮮明にするための質問です。例えば・あなたにとって理想的な状態はどんなものですか?・それがうまくいったとき、どんな気持ちになると思いますか?・その気持ちを誰と分かち合っているでしょうか?・それによって、組織や周りにはどんな変化が起きるのでしょうか?といった質問が該当します。人が課題を抱えているときには、ついつい、うまくいっていないことに注意が行きがちです。しかし、その課題を解決した先の未来を具体的にイメージすることが、課題を乗り越えるための大きな原動力になります。イメージを高める質問を行うと、相手は自分にとっての未来の具体的なイメージを描くことができ、意欲も高まっていくのです。(4) 考えをまとめる質問考えをまとめる質問は、相手の思考を整理し、結論や今後のアクションを明確にするための質問です。例えば・ここまで話したことを、まとめるとどうなりますか?・一言でいうと、あなたにとって成功とはどんなことでしょうか?・改めて、これから最初の一歩は何だと思いますか?・今日の話始めたときと、今の時点で、目標の見え方で異なる点はありますか?といった質問がこれにあたります。こうした質問によって、相手は考えを整理してまとめることができると同時に、具体的な次のステップを明確にすることができます。以上のように、さまざまな角度の質問をバランスよく活用することで、相手の思考を豊かに広げ、また、行動を一歩進めやすくすることで、効果的なコーチングが可能になります。なお、このようにして相手の思考を広げた先には、何よりも、本人の幸せな状態、言い換えるとウェルビーイングな状態が表れてくるはずです。もしも、一生懸命に目標を達成した後に、本人に充実感や幸せが感じられないのであれば、それは、そもそも目標や課題感にずれがあったのかもしれません。つまり、コーチングでは、本人にとって真の幸せや人生の充足感などを含めたウェルビーイングな状態を大切にする姿勢が求められます。ウェルビーイングの詳しい意味やコーチングとの関連について知りたい方は、ウェルビーイングコーチングプログラムのページをご覧ください。5. 質問力を高めるポイントコーチングにおいて、効果的な質問はクライアントの思考を深め、行動を促す鍵となります。ここでは、質問力を高めるための4つの重要なポイントを紹介します。(1)コーチの思い込みを捨てるコーチングにおいて、コーチ自身の思い込みや偏見を取り除くことは非常に大切です。コーチはクライアントの状況や考え方を固定的に捉えず、オープンな姿勢で接することが求められます。コーチが無意識に抱く先入観やバイアスは、質問の質を低下させる原因のひとつです。例えば、自分が持っているイメージにこだわっていると、知らず知らずと、相手の話をジャッジしながら聞くことになります。その結果、「どうしてそんな発想になるのだろう?」などと、相手に対して批判的になったり、「こうすればいいのに」と、アドバイスを与えたくなったりしがちです。しかし、コーチングは、相手の可能性を引き出すことが目的です。相手の考えを否定して責めたり、こちらが思っていることを、相手にやらせるために行うものではありません。コーチングの質問では、自分のジャッジを捨てて、あくまで相手の内心を引き出すかかわりを意識しましょう。(2)原因探しよりもありたい状態に目を向ける人は、何かがうまくいかないときに、その原因は一体何なのかを探るために多くのエネルギーを使います。もちろん、目標達成のためには原因を探ることも大事ですが、コーチングでは、原因探しだけではなく、クライアントの「ありたい状態」に焦点を当てるアプローチが有効です。原因探しは過去に目を向けがちですが、クライアントがどのような未来を望んでいるかを明確にすることで、前向きな変化を引き起こすサポートができます。例えば・なぜこれがうまくいかなかったのか?と問うのではなく・どのような状態を目指していますか?・そのために自分に必要なものは何だと思う?などを尋ねることで、相手は自分や周りを責める視点から離れて、自身の目標やビジョンに集中しやすくなり、そのための行動計画も立てやすくなります。気持ちの整理も進みやすくなります。コーチングでは、問題を解決しようとして原因探しに固執する姿勢は手放して、これからどうありたいのかを、改めて問いかける質問を意識しましょう。(3)普段は考えたことがないような点を問うコーチングの質問力を高めるためには、相手が普段は考えたことがないような点に焦点を当てる質問を意識することが効果的です。普段から考えていることと同じようなことを質問しても、相手の思考は広がりにくいからです例えば・もし時間や制約がなかったら、どんなことをしてみたいですか?・今までにない方法でこの問題を解決するとしたら、どんなアプローチがありますか?・絶対にうまくいくとしたら、何から始めたいですか?といった質問が挙げられます。これらの質問は、相手が創造的に考え、自分自身の内側にある思いや力を引き出すきっかけとなります。なお、こうした質問が出された時、相手はすぐにはスラスラと答えられないかもしれません。むしろ、多少の戸惑いが出てくる可能性もあります。しかし、それは、本人の思考が広がっている証でもあります。つまり、コーチングの観点からすれば、その戸惑いは、決して悪いものではないのです。むしろ、相手が簡単に答えられるような質問ばかりでは、コーチングがあまり機能していない可能性も高いといえます。勇気をもって、相手の思考を超えるような問いを立てていくのがコーチの役割であると心得ましょう。(4)質問の前にしっかりとした傾聴を質問は大切なスキルですが、質問だけを繰り返すと、相手との信頼を築くのが難しくなります。そもそも、質問とは相手の内心を言葉に出してもらうことですから、信頼の無い相手から質問されても、安心して答えられないだけでなく、不快な気持ちにさえなるかもしれません。これでは、相手の思考を深めることはできず、たとえ、どんなに良い質問であったとしても、効果が発揮できません。質問の効果を高めるためには、まず、相手の話を心から聴き、十分に共感や受容を示したうえで質問をすることが大切です。傾聴は、質問のための大前提となる要素であることを、くれぐれも理解しておきましょう。傾聴についての詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。質問の価値を高めるコーチングの傾聴スキルとは?NG例もあわせて徹底解説なお、コーチングの質問を構造化して質を高めるには、GROWモデルと呼ばれるコーチングの型を用いることもお勧めです。詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。【コーチング質問の型:GROWモデルとは】具体的な質問例も紹介6. やってはいけない質問コーチングの質問は相手の思考を深め、未来に向けた行動を促すための重要なツールです。ところが、質問の中にも、やってはいけない類型があります。ここでは、コーチングで避けるべき3つの質問のタイプについて解説します。(1)見せかけの質問見せかけの質問とは、実際には質問する意図がなく、相手を非難,否定したり、自分が言いたいことを相手に示すために、質問形式で投げかけることを指します。例えば・本当にそれでいいと思っているの?・一体、いつになったらできるようになるの?「本当にそれでいいと思っているの?」は、「それでいいわけがないでしょう」という、聞き手が言いたいことを主張するだけの発言です。「一体、いつになったらできるようになるの?」は、本当にいつできるのか?をたずねているのではなく「いつまでたってもできるようにならないあなたはダメな人だ」といった、非難の意味が感じられます。このような言い方が、まさに見せかけの質問です。いずれも、相手を追い詰めたり、プレッシャーをかけるだけで、建設的な気づきや成長を生み出しません。それどころか、相手の自尊心や自己肯定感を害し、信頼関係を損なう可能性も高く、決してやってはいけない質問です。(2)ジャッジに基づく質問ジャッジに基づく質問とは、質問する側が特定の思い込みや判断を持って質問することを指します。例えば・仕事と家庭なら、家庭を大事にすべきですが、あなたは、そのためにどんな努力をするのですか?・上司なら厳しく伝えるべきですよね、で、どんな風に伝えたのですか?といった質問です。これには、「仕事より家庭のほうが大事」「上司なら厳しく伝えるべき」という質問者の価値観や判断が前提として含まれている点で、相手の自由な発想を阻害してしまいます。この前提が正しいとか、一般的かどうか、といった点は関係ありません。前提を置くこと自体が、コーチングの質問の効果を下げてしまうということです。なお、こうした前提は、聞き手の無意識の思い込みや、知らず知らずに取り込んだ常識的な知識や発想などが背景にあります。人は誰でも個人的な体験や知識から、次第に固定的な価値観を形成していくものであり、それ自体が決して悪いわけではありません。しかし、コーチングの質問では、聞き手の価値観に基づく先入観やジャッジをできるだけ排除し、ニュートラルな問いを出せるように意識することが求められます。(3)他のスキルと質問が一文になっているコーチングにおいては、質問もたくさんのスキルの中の一つです。そして、質問のスキルと、それ以外のコーチングのスキル(例えば、フィードバックや承認)が一文に混在していると、クライアントは話しにくくなってしまいます。また、質問の意図が不明確になってしまうので、他のスキルと一文で問いかけることは避けましょう。例えば・少し不安そうにも見えますが、ご自身ではこれから、どうありたいと思いますか?という表現が、それに該当します。前半部分の、「少し不安そうに見える」という個所は、聞き手からのフィードバックです。後半部分の「ご自身ではこれから、どうありたいと思いますか?」という個所は、質問です。つまり、この表現は、フィードバックスキルと質問のスキルが一文でつながっているわけです。このような表現では「不安そうに見える」というフィードバックに対して、本人がまずはどう感じるのかを確認することができません。それを確認しないままに、「どうありたいのですか?」と質問を続けても、クライアントにはすっきりしない感覚が残ってしまうのです。このように、複数のスキルが一文でつながった質問は、コーチング入門段階の初心者はもちろん、経験者であっても意外によくやってしまう例でもあります。コーチは、質問とその他のスキルをはっきりと区別し、わかりやすい表現をすることが大切です。このようにコーチングの質問だけでも、様々なポイントがあります。コーチングの全体像や学び方について、詳しくは、こちらの記事をご覧ください。コーチングとは?コーチングの意味やポイント、学ぶ方法を解説また、本格的にコーチングを学びたい方は、コーチングの学び方を解説したこちら記事をご覧ください。コーチングを学ぶ最適な方法とは?コーチングの難しさと確実に学ぶ方法をプロコーチが解説:本格的に学びたい方向け7. コーチングの質問まとめここまで、コーチングでの効果的な質問をするための実践的なポイントと、質問例をご紹介してきました。コーチングは人の成長や課題達成を確実に実現するための、優れたコミュニケーションメソッドです。その中でも質問は特に重要なスキルで、仕事にも日常生活にも役立てることができます。他方,質問は相手への影響が強いため,まちがった使い方をすると,信頼を崩してしまい逆の効果をもたらす可能性も十分あります。効果的な質問のためには、見せかけの質問やジャッジに基づく質問、他のスキルと混在した質問は避けること,オープンで、さまざまな角度からの立体的な質問を心がけ,相手の成長のためになる関りを行いましょう。効果の高い質問を組み立てることは簡単ではありませんが、意識して始めることで必ず質を上げることができます。そのためにも、ここで例に挙げた質問をぜひ活用してみてください。なお、本格的にコーチングを学んでみたい方のために、ラッセル ウェルビーイング コーチング カレッジでは、初めての方でもコーチングをアカデミックに学べるウェルビーイングコーチングプログラムもオンラインで提供しています。国際認定のプロフェッショナルコーチ資格も得られます。質問力のレベルを高めたい方はもちろん、会社の中で部下への対応の力を高めたい方、教育や子育てにも活用したい方、コーチング経験者にもおすすめの講座です。プログラムについて、詳しくはウェルビーイングコーチングプログラムについてのページをご覧ください。コーチングでウェルビーイングを高めて生きた方の学びを当カレッジは心から応援しています。著者プロフィール中原阿里:ICF国際コーチング連盟プロフェッショナルサーティファイドコーチ(PCC)、弁護士、公認心理師、上級心理カウンセラー、ラッセルウェルビーイングコーチングカレッジ代表、CLARIS法律事務所代表弁護士、法務博士。奈良女子大学英文科英語英文学科卒業、関西学院大学大学院司法研究科修了、米国イェール大学Science of Well-Being Course修了。弁護士として活動しつつ、2019年ウェルビーイングのためのアカデミックなコーチングスクール「ラッセルウェルビーイングコーチングカレッジ」を設立。創立以来講師を務め多くのコーチを育成しながら、上場企業からNPO法人、大学、裁判所まで幅広い対象にコーチング研修を提供。現役の弁護士かつプロコーチとしても多数のクライアントを支援する。著書に「弁護士業務の視点が変わる!実践ケースでわかる依頼者との対話42例 コーチングの基本と対応スキル」(日本加除出版)など。最終更新日 2025年2月11日■関連記事・ー2025年版ー【プロコーチが選ぶ】コーチングの学びにおすすめ本7冊と効果的な学び方とは・質問の価値を高めるコーチングスキル傾聴とは?NG例もあわせて徹底解説・【GROWモデルとは?】コーチングの質問の型とすぐに使える具体的な質問例もあわせて紹介・コーチングとは?効果や意味、メリット、学び方をプロコーチがくわしく解説・「コーチングを学ぶ最適な方法とは?コーチングの難しさと確実に学ぶ方法をプロコーチが解説:本格的に学びたい方向け■人気記事・マネジメントに必須のコーチングスキルとは?ー習得のメリットと方法をコーチが解説ー・コーチングの効果的な勉強法は?学び方やおすすめのスクールの選び方について・コーチングの学びに自己理解が大切な理由とは?重要性と方法を解説