第3講座は、自己理解の手助けの一つとしてエゴグラムを用いた講座です。エゴグラムとは、交流分析という心理学の枠組みの中で用いられる自己理解のため技法です。A/AC/FC/NP/CPという5つの分類によって、自分の心理状態とコミュニケーションの特徴を理解することができます。講座では、ワークを通して、自分と他者のエゴグラムの違いを知ったり、その特性をどう活かしていくかを考えます。受講生の皆様からのお声・受講前は、「CPが高いというのは人間として生きづらさを意味し、ネガティブな要素であると考えがちだったが、受講後は、その傾向があるためにうまくいく場面もあること、この傾向を踏まえて、要素を+していくこと(たとえば、笑顔を増やす、寄り添い感情を示すなど)でよりよい人間関係を構築できるのではないかと考えるようになった」・交流分析の各要素を伸ばすことでどのような影響があるのかについて知見が得られたのがよかった。・自分はFCが高い。「FCが高い人は、いくつになっても子供の心がある」と言われましたが、自分でも本当にそう思います。冒険と挑戦が好きで、いつもワクワクしています。もうこうなったら「FC」が高いことを楽しみたいと思います。 ・受講前は、低自我=欠点というような否定的なイメージにとどまっていた。しかし、低自我も自己開発により活き活きした出番を作ってあげることができると知れた。また、「自分を変える」ことばかりにフォーカスを置くのではなく、「今の自分を受け入れながら前に進む」=自己受容も他者との関係構築において大切な一歩なのかなと考えるようになった。・エゴグラムで自我状態が量的に見える化できることが印象に残った。自分の中の自我の割合がわかるのは、なかなか掴むのが難しいパートの理解に繋がりそうです。エゴグラムは変化するものなので、自分の行動を変えることもできると思いました。・受講前は、自分は社会や組織の制約の中で縛られている、という自己イメージがあったが、受講後は、自分は最低限のルールさえ守れば、自由に生きていいと思えるようになった。・感覚的に理解しずらい、また自分の中でイメージしづらい性格や個性の方への理解がエゴグラムで広がりました。